やぁ、水那だ。
僕がこのサイトを開設してから間もない頃に投稿した、こちらの記事をご存じだろうか?
実は結構たくさんの方にご覧いただいており、大変ありがたく思う。
そこで先日、このようなアンケートをとってみた。

すると意外なことに、C言語を始めてみたいという方が多かったのだ(アンケートへのご協力ありがとうございました)。
しかし、入門する機会がなかなか無いようで、みなさんがC言語に触れることは皆無のように感じる。
そこで今回は、実際にC言語に入門するにあたって必要となる開発環境の構築方法を、初心者にも分かりやすく実演で解説していく。
(なお、「Windows10」での実演となるためご注意を)
そして、この記事は
- C言語に入門してみたい!
- C言語初心者だけど何からすればいいの?
- 入門したいけどよく分からなかった・・・
- とりあえずプログラミングをしてみたい!
- C言語プログラミング能力認定試験のために学びたい!
- もはやパソコン初心者だけど大丈夫?
という方に、おすすめの内容となっている。
そして最後には「あれ?今の俺超かっけぇことしてるじゃん!」となるので、楽しみながらご覧いただきたい。

難しくないから、一緒に頑張ろう!
それでは早速いってみよう。
C言語の開発に必要なもの
テキストエディタ
プログラミングは、英語や記号を書いた上でコンピュータに処理をさせるということをご存じだろう。
そこで必要となってくるのが、文字を書き記すためのテキストエディタというものだ。
実は、Windowsに標準で入っている「メモ帳」もテキストエディタの一種である。


文字を書くためにテキストエディタが必要なんや!
コンパイラ
そもそもC言語は、コンパイラ言語という種類のプログラミング言語で、コンパイラというものが必要となる。
コンパイラとは、僕たちがC言語で書いたコード(処理)を、コンピュータが理解できるように翻訳(コンパイル)してくれるものだ。
みなさんの中で、パソコンでソフトをインストールした際に「.exe」というものを見たことがあるかもしれない。
実はあの「.exe」というのは、コンパイル後に作成された実行可能ファイルなのだ。

コンパイラがなければ、コンピュータはプログラムを分かってくれないの。
まさに「コンパイラ=翻訳機」だね!
インストールしていこう
それでは早速、テキストエディタとコンパイラをインストールしていくのだが、世の中には数えきれないほどの種類が存在している。
それこそ、人それぞれ「このエディタが好きなんだ~!」と、利便性や見た目を考慮して好みが分かれてくる。
中でも、テキストエディタやコンパイラなどを合わせた「統合開発環境(IDE)」というものがとても便利で、使っている方が多いだろう。
パソコンに直接インストールするものが主流となっているが、「Cloud9」というWebサービスはインストールの必要がなく、ログインするだけで使えてしまうためとても便利である。

気になる方は使ってみてもいいかも!
しかし今回は、コンパイラにもしっかりと触れて、プログラミングをしている感を味わっていただきたいと考えているため、いろいろとインストールしていただく。
テキストエディタ「Vim」
正直、テキストエディタはとても悩んだ。
日本人の大好きな「Atom」「VSCode」などの便利ツールや、それこそ「メモ帳」でもいいかなとも思ったのだが、面白みに欠けると考え「Vim」を選ばせていただいた。
Vimは操作方法に慣れが必要なものの、慣れてしまえば作業時間を短縮することができるというメリットがある。
インストール手順
1.ダウンロード
まずはこちらから、ご自身のパソコンに合った方をダウンロードをしていただく。

※32bitと64bitのどちらか分からない方は

検索で「コントロールパネル」と検索し、選択後「システムとセキュリティ」→「システム」で確認できるかと思う(システムの種類を見よう)。

僕の場合は64bitであると確認できたため、「Windows 64bit版」をダウンロードする。
2.ダウンロード出来たら開く
ダウンロードが終わると、左下がこのような状態となるため、クリックしてしまおう。

中を見てみると、さまざまなファイルがあるだろう。
まずは、アプリケーションをダブルクリックしてみよう。

その後「すべて展開」→「展開」→「現れたフォルダを開く」
そこでようやく「Vim」が出てくるため、ダブルクリックで実行。
その際、以下のような警告が現れる場合がある。

この場合「詳細情報」を押して、実行を押すと解決される。
3.インストール完了


うん、滅茶苦茶シンプルでかっこいい
コンパイラ「MinGW(GCC)」
MinGWを選んだ理由は特にない。
ただひたすら無難。
インストール手順
1.ダウンロード
まずはこちらからダウンロードする(自動的にダウンロードされるかも)。
2.ダウンロード出来たら開く
ダウンロードが終わったら、先ほどと同じように左下をクリックしよう。
するとこのような画面になるため、「Install」をクリック。
その後、続けて「Continue」もクリック。

インストールが完了すると、改めて「Continue」を押すことができるのでクリック。


なんかヤバそうなのが出てきたけど、心配ご無用!
「mingw32-base-bin」と「mingw32-gcc-g++-bin」にチェックを入れるだけ。
その際「Mark for Installation」と出てくるため、クリックする。
以上の2つの項目にチェックが入ったら、左上から「Installtion」→「Apply Changes」をクリック。

そして最後に、「Apply」をクリックしておしまい。
PATHの設定
コンパイラを正常に使うには、PATHというものを設定しておく必要がある。
設定方法
画面左下の検索ボックスから「環境変数」と検索し、システムのプロパティを開く。
下の方にある環境変数をクリック。


環境変数をクリックした後は、上記のような画面になるはずだ。
そこで、下の欄からPathを選択した上で編集をクリックする。

この画面になり次第、新規から「C:\MinGW\bin」を入力して追加する。

さらに、VimもPATHに追加しておこう。
Vimのあるフォルダーを開き、上のアドレスバーからアドレスをコピーしよう(右クリック→アドレスをテキストとしてコピー(O))。

そのコピーしたアドレスを、先ほどと同じように新規から追加する。

このように、2つを追加することができたらOK。

ややこしいから、慎重に!
プログラミングを始めよう
コマンドプロンプトを開く
検索から「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動する。


ここで、「vim mizuna.c」と入力しよう。

Vimを開くとともに、mizuna.cという新規ファイルを作ってねという意味だよ!
すると、真っ黒のなにもない画面が開くはずだ(左下にはmizuna.cと書かれているはず)。
Vimにコードを入力
それでは、Vimに以下の文を入力してみよう。
(Vimを選択した状態で、キーボードのアルファベット「a」を押すと入力できるようになる)

#include<stdio.h>
int main(void)
{
printf("Hello world");
return 0;
}

全て「半角」で入力しよう!
文末の「;」も忘れないように!
上記を入力し終えたら、キーボードの左上にある「ESC」を押し、その場で「:wq」と入力して「Enter」を押そう(mizuna.cが上書き保存されて、Vimが自動的に終了してコマンドプロンプトへ戻ってくる)。

コンパイルをしよう
現在、コマンドプロンプトにいるだろう。
そこでまず、以下の文字を入力していただきたい。
gcc -v
すると、初心者の方は驚くであろう文字列がズラーっと出てくる(出てこない方は、コンパイラのインストールがうまくできていないか、PATHの設定ができていない)。

これでようやく、コンパイルができるようになっている。
早速、C言語で書いた「mizuna.c」をコンパイルして、実行してみよう。
そのまま、コマンドプロンプトで
gcc mizuna.c
と入力して、Enterキーを押そう。
この際、エラーが何も出なければ先ほど書いたC言語のコードに問題なし。
もし何かエラーが出た際は、文法に間違いがあるかもしれないため、改めて見直していただきたい。
(成功したらこうなるよ↓)


コンパイルはこれでおしまい!
最後にコンパイルしたファイルを実行しよう。
コマンドプロンプトで
a.exe
と入力しよう。
その際「アクセスが拒否されました。」などが出てきたら、ウィルス対策ソフトが原因となっている可能性があるため、実行の時だけ停止にすると解決できるかも。

僕の場合は「このアプリはお使いのPCでは実行できません」と表示されて、解決するのにかなり苦労した。
うまくいけばこうなるはずだ。

「Hello world」と出力されたことが確認できる。
ずばり、さきほどのC言語で入力したコード「mizuna.c」というのは、「Hello world」という文字列を出力する処理だったのだ。

これで、コンパイルと実行を終えた!
C言語を始めていけるね!
うまくいかなかった方
僕の説明不足かもしれないため、一応謝罪させていただく。
そして、まずはどこか間違えたことをしていないかを、よく確認してほしい。
その上で解決できなかった場合、僕のTwitterのDMなどにご連絡いただきたい。
できる限りのアドバイスをさせていただこうと思う。
C言語をもっと学ぶには
さて、ここまでで初歩のプログラムではあるものの、C言語で「Hello world」を出力することができた。

これも立派なプログラミングだよ!
しかし、「これからどうやって学べばいいのか分からない」という方もいらっしゃるかと思う。
そこで、僕が強くおすすめする「C言語の入門書」をご紹介させていただく。
それがこちらの「苦しんで覚えるC言語」。
とりあえず、僕が読んできたC言語本の中でも断トツに分かりやすい解説となっており、初心者にはとくにおすすめできる。
ぜひとも、この一冊だけでも検討していただきたい。

この書籍はマジで最強。
また、こちらでも詳しく解説しているためご覧いたければと思う。
まとめ
いかがだっただろうか?
これで初心者の方も、いいスタートを切れたのではないだろうか?
もし今後とも、C言語をやっていきたい場合はエディタを変えてみたりすると楽しいのかもしれない。
おすすめはもちろん「統合開発環境」だ。
加えて、Vimの場合はプラグインという便利なものを試してみてもいいかもしれない(おすすめはquickrun)。
まぁいろいろと試してみて、最高のプログラミングライフを楽しんでいただきたい。
それでは今回もご覧いただき、ありがとうございました。。